Wiener Sangerknaben (ウィーン少年合唱団)
BachやMozartなど大作曲家の作品の録音がたくさんある。
ここの合唱団のソロはたいていかなり上手い。
最近はちょっと軟派に走っている印象がある。
――― CD List ―――
J.S.Bach, Matthaus-Passion (Highly Recommended)
このCDはすごい。 ソプラノソロはウィーン少年合唱団員。 ソプラノアリアBlute
nur, du liebes Herz
を歌うボーイソプラノはとても深い内省的な声を出す。 テルツ少年合唱団のソリストの新鮮な明るい声
とは対照的だけれども、大変魅力的。 King’s College, Regensburg Domspatzenという、イギリスとドイツの
極めて水準の高い少年合唱団を使っている。 King’sはかのDavid Willcocksの時代。
Wiener SangerknabenもHansgillesbergerの指導下で黄金時代にあった。 1970年の録音で、
音質はまあ良いと思う。
指揮:
Nikolaus Harnoncourt
TELDEC, 2292-42509-2 (輸入版)
J.S.Bach, Weihnachtoratorium
(Recommended)
(クリスマスオラトリオ)
ソプラノソロはウィーン少年合唱団員による。 なかなかチャーミングな歌い方のボーイソプラノ、
技術的には十分に高水準。 合唱もウィーン少年合唱団。 Hans Gillesbergerの時代。
1972、1973年の録音でTELDECらしい鮮明かつ聴きやすい音質。
指揮: Nikolaus Harnoncourt
TELDEC, 9031-77610-2
J.S.Bach, Messe in h-moll (Recommended)
ウィーン少年合唱団 (chorus master: Hans Gillesberger) はとても良く歌っていると思う。
精緻さという点から言うと、ウィンズバッハ少年合唱団の完璧な演奏に比べるとわずかに劣るが、
ウィンズバッハとは異なる艶のある声を楽しむことができる。 試してみる価値のあるCDだと思う。
1968年の録音で、やはり少し古いかなあと感じるが、決して嫌な音質ではない。
指揮: Nikolaus Harnoncourt
TELDEC,
4509-95517-2
J.S.Bach, Magnificat
(Recommended)
ウィーン少年合唱団は光沢のある声で、 息をぴったり合わせて元気良くBachのMaganificatを歌っている。
とても気持ちよい。 録音年代が記されていないが、おそらく1980年代前半。 TELDECらしい、
鮮明な、ざくざく切り込むような音質。 音場が良く広がっている。 合唱を鮮明に捉えられていて良い。
指揮:Nikolaus Harnoncourt
TELDEC,
0630-13573-2
Mozart, Requiem (Recommended)
ソプラノ、アルトのソロもウィーン少年合唱団員。 良く通る声でしかも大変安心感がある。 合唱も良い。
Requiemの他に、Avr,
verum corpus, K618 と Haydn, Te Deum in C も入っている。
おそらく1970年代の録音。 少し高域が強調されたような音質。 Remasteringして、もう少し自然な
音質にしたら、もっと良いCDになるのではないかと思う。
指揮:Hans
Gillesberger
RCA
Victor, 6535-2-RG (輸入版)
Mozart, Requiem (Recommended)
ソプラノは元ウィーン少年合唱団員のMax Emanuel Cencicが歌っている。
ボーイソプラノではなく、 男性ソプラノというのだろう。 個人的には、普通のボーイソプラノに
ソロを歌って欲しかった。 合唱は結構良く歌っていると思う。 ブルックナーのモテット3曲も収録されている
(Ave Maria, Locus iste, and Christus factus est) 。 1994年の録音で、音質は良いのだけれど、
もう少し合唱を前面に押し出して欲しかった。 いまいち合唱の熱気が伝わってこないのが残念。
Recording
Engineer: Oswald Gritsch.
指揮:Peter Marschik
Capriccio,
10 589 (輸入版)
Mozart, Mass in C K317,
K167
ソプラノ、アルトソロはウィーン少年合唱団員。
指揮:Hans
Gillesberger
RCA
Victor, 6724-2-RG (輸入版)
Biber, Requiem (Highly Recommended)
Biberの静かな悲しみを湛えたRequiemを、Hans Gillesbergerのもとで良く訓練されたウィーン少年合唱団が丁寧に歌い上げている。
ソプラノ、アルトのソロもウィーン少年合唱団員が歌っているが、艶のある豊かな声で、技術的な水準も非常に高く安心感がある。
1968、1969年の録音で、さすがに現在の録音と比べると丸い音だけれでも、 良く言えば温かみのある聴きやすい音。
合唱やソロを鮮明に捉えていて大変好感の持てる音質。
指揮: Nikolaus Harnoncourt
TELDEC, 3984-21798-2