HOME (The Art of Boys Voice) ⇒

 

Winchester College Quiristers

 

この合唱団、そんなに録音は多く無いかも知れないが、私が聴いたCDは結構良い。 合唱も良いし、

ボーイソプラノソロも粒選り。 選曲も、親しみやすくボーイソプラノ・少年合唱に相応しいものが多い。 

Winchester College Quiristers のサイトのNewsletterというページには、現役または過去のQuiristerの

比較的長文の投稿がある。 こういった文章はなかなか無いので貴重だと思う。 

 

 

  Hear my Prayer / Harry Sever and Thomas Jesty (trebles) /

                  Winchester College Chapel Choir / Highly Recommended  曲目⇒

 

このCDでは、Harry Severという少年のソロが数多く収録されている。 この少年の声は極めて美しい。 

透明で輝かしい。 こういうのをCrystal Clearというのかしら。 声質の美しさもさることながら、技術的にもほぼ完璧に近い。 

高い声から、かなり低い声まで良くコントロールされ、輝かしさ艶やかさを失うことがない。 音楽への反応も自然で、

抑揚のつけかたもなかなか良い。 たまに絶妙なビブラートをかけたりするのだけれど、これが堪らないほど美しく、

危険な香りさえする。 ところで、この少年は2002年6月録音の Something’s Coming でSchubertのTo Sylviaを歌っている。 

この当時はまだボーイソプラノの初期と思われ、初々しい感じであったが (それはそれで大変良いのだが)、

今回の録音でまさにボーイソプラノの絶頂期といった感じで非常に充実している。 2年間でこんなにも成長するものかと驚く。 

Faure, : Pie Jesu, Mendelssohn : Hear my prayer, Pelgolesi : Stabat Mater (抜粋) など、選曲もとても良い。

Harry Serverの他に、もう一人Thomas Jestyという少年がソロを歌っているが、こちらもなかな良い。

録音は2004年6月/7月、Winchester College Chapel。 音質は極めて良い。 自然な音質でありながらとても鮮明。 

ほぼ完璧に近い。  Recording engineer: David Wright。 演奏も曲目も録音も非常に良く、是非ともお薦めしたいCD。

Amazon Japan で購入。 2005年3月)

 

指揮: Christopher Tolley

Herald,  HAVPCD 303

 

 

  Something’s Coming / Winchester College Quiristers

                                          Recommended      曲目⇒

 

このCDでソロを務めるボーイソプラノがなかなか良い。

The Salley Gardens, Willow willow, Over the mountains, Linden Leaでソロ を歌うのは、

Nicholas Stenning という少年。 彼はBBC Young Chorister of the Year 2001 というものに選ばれたらしい。 

柔らかな良く通る声で、Willow willow の悲しげな旋律を自然な情感を込めてしっとりと歌う。 

ちょっと大人っぽくて印象的。 

Track4 の弾むような楽しげな To Sylvia (Schubert) を歌うのは、Harry Sever

という少年。 この少年は比較的低年齢と思われ、新鮮な声で一生懸命歌う。 とても良く歌えている。

息が苦しくなって、わずかに声が震える所もあるが、それもまた良い。 この他に、The birds (Britten)、

Somewhere (L. Bernstein) でもソロを歌っている。

合唱団の歌声もなかなか良い。 ずばぬけて特徴がある、ということは無いけれど、良く訓練されていると思う。

それから、Robert BottoneのPiano 伴奏もとても良いと思う。

2002年6月、Winchester College Chapel での録音。 音質は非常に良い。 ソロの歌声は非常に鮮明に

捉えられており、定位感も素晴らしい。 それでいて全体にとても自然に仕上がっている。 ピアノの音も非常

に美しい。  とてもセンスの良い録音だと思う。 Recording engineer: David Wright

 

指揮: Christopher Tolley

ピアノ: Robert Bottone

Herald, HAVPCD 276

 

  The Quiristers of Winchester College.  Recommended  曲目⇒

このCDは選曲がとても良いと思う。 Mendelssohn, Brahns, Mozart, Schubertによる、軽やかな楽しい感じの、ボーイソプラノや

少年合唱に相応しい曲が多い (曲目)。 歌っている少年達ものびのびしているように思う。 合唱も上手だし、ソロも粒選り。

シュッツやバッハのマタイ受難曲の最終合唱を、少年達が泣きそうになりながら、声を振り絞るようにして歌うのも感動的で

良いのだけれども、 一方で、こういう 「ボーイソプラノの楽園」 と言う感じの選曲もとても良い。

1988年6月、Winchester College New Hall での録音。 音質は標準的。 バックグラウンドノイズが、この時代の録音にしては

やや大きめ。 ちょっと高音が荒れているというか、かさついているが、決して嫌な感じではなく、憎めない音質。 

 

指揮: Julian Smith (Director),

ピアノ: Robert Bottone

Meridian,  CDE 84162

 

 

HOME (The Art of Boys Voice) ⇒

管理人にメール  ゲストブックへ  過去のゲストブックを見る (2002/12-2004/7)