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Gustav Mahler (1860−1911)
Mahler Symphony No.4 / Helmut Wittek (テルツ少年合唱団)
このボーイソプラノは本当にすごいと思う。 高音から低音まで、声の艶や柔軟性を失うことなく
自由自在に操り、マーラーの4番の最終楽章をのびのびと見事に歌ってのける。
オケはコンセルトヘボウで、指揮はバーンスタイン。 おまけにライブ録音。 それにもかかわらず、
こんなに堂々と歌うとは。 なんとも大胆不敵。 こんなに素晴らしい演奏を聴くと、 やはりこの曲は
ボーイソプラノが歌うべきだと、 つくづく思う。 「天国のくらし」 という歌詞の内容からも子供が歌うべきだと思う。
これからも、ボーイソプラノによるマーラーの4番がもっと出てきて欲しい。
1987年6月、アムステルダム、コンセルトヘボウでのライブ録音。 音質は良い。
ボーイソプラノもきちんと聴こえる。 Balance
Engineer, Klaus Schibe。
指揮: Leonard Bernstein
Grammophon: 423 607-2
Mahler Symphony No.4 / Daniel Hellmann (Zürcher Sängerknaben)
このCDでは、ソロをZürcher
SängerknabenのDaniel
Hellmannが歌っている。 このボーイソプラノの
技術的水準は十分に高い。 Helmut Wittekのような大胆不敵さや奔放さには掛けるが、 とても丁寧に歌っていて
好感が持てる。 標準的な癖の無いボーイソプラノを求める向きには、このHellmannの録音の方が良いかもしれない。
ちなみにこのCDは、Erwin Steinによる室内楽版を用いている。 世界初録音であるらしい。
私にはさほど違和感はなかった。 1999年3月の録音。 音質は鮮明かつ自然で素晴らしい。
Recording/Editing/Mastering: Jakob Händel
指揮: Howard Griffiths / Northern Sinfonia
Novalis, 150 156-2 (Amazon.co.jp で購入。 2004年4月)
Mahler Symphony No.4 / Alan Bergius
(テルツ少年合唱団)
CDのジャケットには記述が無いか、 Alan Bergius (テルツ少年合唱団)がソロを歌っているらしい。
聴いてみると、透明な声質で、素直で自然な歌い方で、 確かにA. Bergiusらしい。 このボーイソプラノの
歌い方は、マーラーの4番にとても良くあっていると思う。 ただ残念なのは、録音がよろしく無い。 「サー」
というバックグラウンドノイズが目立つ。 それから、ダイナミックさに欠ける。 ソロの歌声が、遠めに聴こえるの
も大変もどかしい。 耳障りな歪かたをしていないのが唯一の救いか。 この演奏のもっとまともな
音源があったら、是非聴いてみたいと思う。 1984年のライブ録音。
指揮: Leonard Bernstein / Vienna Philharmonic Orchestra
Sardana Records, sacd-151 (石丸電気で購入。 2003年)
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