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CLAUDIO MONTEVERDI (1567 - 1643)
モンテヴェルディの「聖母マリアの夕べの祈り」は、少年合唱によって歌われると美しさが際立つ。
ゆったりとたなびく少年達の歌声の何と清らかで美しいことか。
VESPRO DELLA BEATA
VERGINE -- Knabenchor Hannover
聖母マリアの夕べの祈り − ハノーファー少年合唱団
このMonteverdiでは、ハノーファー少年合唱団は明るめの優しく品のある声でひたむきに歌っている。
このCDの “Gloria Patri” で、 ちょっぴり哀調を帯びた少年達の歌声が、何ものにもとらわれずにふんわりと
空間を漂うのを聴くと、 私はいつも 「白鳥は悲しからずや、海の青、空の青にも染まずただよう」 という中学生の時に
習った詩を思い出す。 (この詩、あまり正確に記憶しておりません。 間違っている可能性あり。)
ハノーファー少年合唱団の歌い方はこの曲に本当にぴったりあっていると思う。
ソプラノソロは女声ソプラノ(Babara Schlick)。
1979年のライブ録音。 音質は標準的。 若干枯れた感じはあるが、嫌味の無い自然な音質だと思う。
合唱はきれいに捉えられている。 Artistic supervisor:
Reinhold Brunotte, Recording
Engineer: Willy Dolassek.
このCDも是非お薦めしたい。
指揮: Heinz Hennig
Pro Cantione Antiqua, London
Collegium Aureum
Musica Fiata
ARS MUSI CI AM 1000-2 (輸入版)
VESPRO DELLA BEATA
VERGINE -- Regensburuger Domspatzen
聖母マリアの夕べの祈り − レーゲンスブルグ大聖堂聖歌隊
レーゲンスブルグ大聖堂聖歌隊の少年達の柔らかくて、良く通る声がとても印象的。 息をぴったり合わせて丁寧に歌っている。
うっとりするほど美しい。 ソロの少年も大変上手。 1974年、1975年の録音。 音質はとても良い。 自然な音場でありながら、
合唱・ソロともに鮮明に捉えられている。 是非お薦めしたいCD。 Balance Engineer: Klaus Hiemann.
指揮: Hans-Martin Schneidt
Georg Ratzinger (Chorus Master)
ARCHIV, 447 719-2 (輸入版)
VESPRO DELLA BEATA
VERGINE / ESCOLANIA UND
CAPELLA DE MUSICA MONTSERRAT
ソロ、合唱ともにモンセラート修道院聖歌隊の少年によって歌われている。 この合唱団の演奏は
非常に良い。 MauersbergerやFlamigの時代のKreuzchorのように、非常に良く訓練されていて、
芯のしっかり通った充実した歌声を聴かせてくれる。 きりっと引き締まった強力なボーイアルトも堪らなく良い。
ソロも堂々とした歌いっぷりで非常に良い。 是非お勧めしたいCD。
1976年3月モンセラート(バルセロナ近郊)での録音。
音質はかなり良い。 伴奏の高音部がやや硬いのが気になるが、合唱、ソロなどは非常に良く捉えられている。
96kHz/24bit remastering. (2004/12/12)
指揮: Ireneu Segarra Osb. (イレネウ・セガーラ神父)
Pro Cantione Antiqua,
London, Collegium Aureum
deutsche harmonia mundi
(国内版、BMGファンハウス BVCD-38016-17, 2004年6月発売、定価2520円、2枚組み)
VESPRO
DELLA BEATA VERGINE -- Dresdner Kreuzchor
聖母マリアの夕べの祈り − ドレスデン十字架合唱団
合唱はKreuzchorらしいかっちりした歌い方。 ソプラノソロはKreuzchorのボーイソプラノがとてもしっかり歌っている。
1981年、1982年、ドレスデン・ルカ教会での録音。 音質は標準的。 合唱やソロが良く聴こえるのが好ましい。
指揮 Martin Flämig
ドイツシャルプラッテン, 27TC-216-7 (もうずっと昔に購入したものなので、型番は変わっているだろう。 たまに、2枚組み
2000円くらいで売られていたりする。 確か、輸入版もあったと思う。)
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