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Helmut Wittek (boy
soprano)
稀有のボーイソプラノ。
テルツ少年合唱団の団員。 1980年代後半に活躍。
テルツのソリストらしく、かなり派手、というか振幅が大きい。 バッハとかシュッツの宗教曲
にはちょっと合わないかなあ、とも思うが、 マーラーの4番のソプラノソロは最高に楽しい。
Mahler Symphonie
No.4 - Highly Recommended !!!
このボーイソプラノは本当にすごいと思う。 高音から低音まで、声の艶や柔軟性を失うことなく
自由自在に操り、マーラーの4番の最終楽章をのびのびと見事に歌ってのける。
オケはコンセルトヘボウで、指揮はバーンスタイン。 おまけにライブ録音。 それにもかかわらず、
こんなに堂々と歌うとは。 なんとも大胆不敵。 こんなに素晴らしい演奏を聴くと、 やはりこの曲は
ボーイソプラノが歌うべきだと、 つくづく思う。 「天国のくらし」 という歌詞の内容からも子供が歌うべきだと思う。
これからも、ボーイソプラノによるマーラーの4番がもっと出てきて欲しい。
1987年6月、アムステルダム、コンセルトヘボウでのライブ録音。 音質は良い。
ボーイソプラノもきちんと聴こえる。 Balance
Engineer, Klaus Schibe。
指揮: Leonard Bernstein
Grammophon: 423 607-2
Schutz / Kleine Geistliche
Konzerte 1 (SWV282-304)
Helmut Wittekの大胆極まりない歌声を聴くことができる。 艶やかで良く伸びる声に、思い切り抑揚をつけてばりばり歌う。
技術的水準は極めて高い、というか、私が今まで聴いたボーイソプラノの中で最高と言ってよい。
完全にボーイソプラノの枠から逸脱してしまっている。 Sebastian Hennigの歌う温かみのある、ひた向きな
Schutzに慣れていた私は、この演奏を聴いて最初は戸惑ってしまったが、ここまで徹底していると、こういう激しい演奏も
良いかなと思う。 Helmut Wittekの超絶技巧を聴きたい人には是非お勧めしたいCD。
このCDにはHelmut Wittekの他に、Christian
Fliegner, Stefan Gienger (sopran)
Bernhard Schmidt, Clemens Alcantara (alto) がテルツ少年合唱団から参加している。
1987/1988年の録音。 とても生々しく、かつ聴きやすい自然な音質で素晴らしい。
Recording engineer: Gerhard Lamy.
指揮: Gerhard Schmidt-Garden.
Capriccio, 10 293