Sebastian Hennig (boy
soprano)
私が現在までに聴いた中で最高のボーイソプラノ。 完璧な技巧を備えていながら、まったく自然さを失っていない。
ペルゴレージのスターバトマーテルでは透明な深い悲しみを、バッハのカンタータ151番のアリアでは天国的な
幸福感を見事に表現している。 1980年代初めに北ドイツのハノーファー少年合唱団に在籍していた。
ハノーファー少年合唱団の創設者Heinz Hennigのご子息であるらしい。
現在はHannover Harmonist という、 ハノーファー少年合唱団出身者によるヴォーカルグループで
バリトンを歌っている。 ちょくちょく日本にも来ているようだ。
――― CD List ―――
Pergolesi, Stabat Mater (Highly Recommended)
Pergolesi, Stabat Mater と Sebastian
Hennig という最高の組み合わせ。
どこまでも透明で澄み切ったSebastian Hennigの声は心に染み入る。
この曲の悲しみをここまで自然に表現できたのはSebasitan Hennigだけではないかと思う。
1980年代初めの、アナログ絶頂期の録音で、鮮明でありながら、大変暖かく滑らかで聴きやすい。
聴いたことがなければ、必ず聴くべき録音。 少し大きな店なら容易に手に入る。
Sebastian Hennig (boy soprano),Rene
Jacobs (countertenor)
Harmonia Mundi (HMX2901119)
Bach,
Kantata No.151 (Highly
Recommended)
これはまあ、なんと天国的に美しいんだろう。 うっとりするような甘さ。
Teldec のバッハ・カンタータシリーズの中の一枚。
指揮はG. Leonhardt。 最近はばら売りされているので買いやすくなった。
デジタル録音で、この当時としては標準的。
Bach
Kantata No. 127 (Highly
Recommended)
これは、少し悲しめの曲。 大変上手に歌っている。
良いアナログ録音で、大変聴きやすい。
Teldec のバッハカンタータ全集の中の一枚。
Bach
Kantata No129, 132, 133
これらのカンタータのでSebastian Hennig がソロを務めている。
ちなみに、この時期にはテルツ少年合唱団に Alan Berugius という感じの良いボーイソプラノがいた。
Sebasitian Hennigほど豊かな声量やダイナミックレンジを持っていないが、非常に透明で繊細な声を持っている。
有名なBWV147のカンタータのAriaでソロを歌っている。
Schutz,
Kleine Geistliche Konzerte (Recommended)
ここでもSebastian Hennigの豊かな歌声が存分に楽しめる。
カウンターテナー、Rene Jacobs. を初め、William
Christie, Kanrad Junghanelなど聞いたことのある人々が伴奏をしている。
ヴァイオリンはMihoko Kimuraという人の名前がある。
Harmonia Mundiのアナログ録音で、大変良い。
HMC901097
Schutz, Geistliche Chormusik 1648
(Reccomended)
Sebastian Hennig がソプラノソロを歌っている。
この当時としては標準的なデジタル録音。
Deutsh Harmonia Mundi, GD77171
Mozart,
K139 Waisenhausmesse
こんなところにもSebastian Hennigは登場していた。
ソプラノソロを歌っている。 比較的年齢の低いときの録音と思われる。
Deutsch Harmonia Mundi (VD77588)